アル坊や
主人が一日の仕事を終えて帰宅して、
まっさきにお風呂に入っている私の所に来ました。
ドアを開けて、バスマットの上に ポン! と放ったもの、
それを一目見たとき、私の心は決まりました。
その日の日中、牧場で働いている主人から、
デンワがかかってきました。
「 朝から事務所の前に子猫がいるんだ、このまま置いていったらキツネに
食べられてしまうよ、どうしようか? 」
「 そうね、ひとまず、家に連れてきたら? 」
それが忘れもしない昨年の今日だったんです。
8月7日は北海道では七夕なので、彦星のアルタイルから
「アル」と名付けました。
人なつっこくて、いじけたところや、いじわるなところがぜんぜんありません。
「いっしょにあそんでェ」って
10才になる、お姉さん姉妹のマロンとミトンに
無邪気に飛びついていくのですが・・・・・
お姉さんたちは、この子がなんで家にいるの ? とけげんそうです。
遊んであげてよ
生まれて1ヶ月のアルは、お母さんのおっぱいを恋しがって、老犬
ローズのおなかをまさぐって 無心に吸いながら寝てしまうのでした。
ヨチヨチ歩きで、ミーミー泣いて、「てのりーず」(手の上に乗ってしまうほ
ど、ちっちゃい猫ちゃん)だったアル坊や
お友達が「 大きくなりますよ 」って言ったんです。
「 エッ!私のアル坊やが大きくなるなんて 」
でも、どうでしょう、1年でこんなに凛々しくなりました。
まだまだ子供っぽい仕草で、無邪気そのものです。
1日中、外で遊んで、青草の良いにおいを身にまとっています。
だっこして、揺すっていると、スヤスヤ眠ってしまいます。
この1年間で、愛くるしいアルの想い出が、いっぱいになりました。
「神様、アルをくださって本当にありがとうございました!」
アンティーク パストラーレ
http://antique-pastorale.com
0 件のコメント:
コメントを投稿