2022年6月4日土曜日

「毎日ピアノ 2周年」

 ピアノを再開して5月29日で2年が過ぎた。


うつ病27年から双極性障害4年の私。

どんなことがあっても毎日続けている。

不思議。

高齢の二人の母に会いに帰省した時には紙の上で弾いた。


この間の家族からの誕生日プレゼントは角野隼人さんの楽譜だった。

「お母さんは真面目な楽譜しか持ってないから」と次男が言った。

うん、わかるよ。

とっても嬉しかった。

でも、とってもとっても難しいのよね。

初めの方しか弾けない。

でもいいの。


今日は一段と手、足、口の震えが強い。

薬の副作用。

けれど少しでも弾こう!


足は好き勝手にリズムをとっているし、手も足の味方をするかのように思うように動いてくれない。


私はなんだってこんな状況でピアノを弾いているの?

自分でもわからない。


人前でも震えがあることを嫌だなあと思う事があるけれど、

私は病気と闘っているのだ。

何が恥ずかしいの。

と言い聞かせている。



毎朝、目覚めるとまたしても気分が悪い。

今日も一日こんな状態で生きるのかと思うと、気が滅入ってくる。

頭の病気だけれど、ひどい疲れの中、症状は全身に及ぶ。

ぐったりしたり、イライラしたり、やる気が乏しい、何も楽しくない。


以前は「誰か私の頭に釘を打って」とよく言っていた。苦しかった。

今はそんな所からは引き上げられたのだと思う。



今年は練習の最後に讃美歌を弾くことにした。

1つづつ弾ける讃美歌が増えるって楽しいことじゃない。






7 levels of "Twinkle Twinkle Little Star"(きらきら星変奏曲)  

角野隼人 Cateen かてぃん



2021年8月29日日曜日

クリームソーダの思い出


小さい頃父と一緒にコーヒー屋さん(喫茶店の事をそう呼んでいました)に行くと、

よく注文していたクリームソーダ。

緑のシュワシュワと赤いさくらんぼがきれい!かわいいな!と思っていました。

父はコーヒーを飲みながらゆっくりくつろいでいて、私が先に飲んでしまって席を立とうとすると

「園子ちゃん。ここは、そんなに急いで帰ってしまってはいけない所なんだよ」

と、優しく教えてくれました。


今日は父のお命日、今でも時々思い出して懐かしくなります。





2020年12月16日水曜日

今日はベートーヴェンの誕生日

 ピアノを練習しています。

今年、5月29日から今日まで一日も休まずに練習出来たことは信じられないことで、ただ神様に感謝だ。


白内障の手術の日も、手が痛くて片手だけの日も、一日10分しか出来ない時も、でもだいたい一時間練習した。

まずピアノの椅子に座る意欲がなくて、自分との闘いがあった。

そうやって一日の終わりにカレンダーにピアノを弾けたというPの文字を書き込み、日付に斜めの線を入れると「今日もできた!」

という達成感が湧く。


きっかけはジャズピアニストの小曽根真さん。

「Welcome to our Living Room」というコロナの為にライブ配信をしていらしたのを聴いた時、体の内側から解放されてゆき、幸福になり、

自分ではない誰かに優しくしたくなってきた。

新鮮で素敵な体験だった。

そこで私も頑張ってみようと思ったのだ。


はじめはごく優しい曲一曲弾けるようになるのに数か月かかった。

今でも弾いても弾いても少しも進んでいないかに見える。

まるで金箔を一枚づつめくっていくような進み方だ。

でも必ず弾ける日が来ると信じてやっている。


私の家は住宅地にあり、音にかなり気を使っていた為、電子ピアノを買ってもらった。

主に練習はこの「CORG C1 AIR」を使って1日3時間、夜でも練習出来るようになったのはありがたい。

大切な部分や仕上げにピアノを弾いている。


電子ピアノはとても便利、タッチもやや軽く、気軽に練習に向かえるのが良い。

しかし本物のピアノの音色にはどうしたってかなわないのである。

この違い、まったく別のものだ!

私は改めてピアノの素晴らしさに目を見張った。



今年はベートーヴェン生誕250周年、そして今日、12月16日はベートーヴェンの誕生日。

今ちょうど、ベートーヴェンのソナタ№20を練習している。

第二楽章の左手の小さなフレーズ、手の震えからか、何千回練習してもいまだに弾けないでいる。あー・・・。

でもうまくいかないこともあるが、諦めたくないのである。


ベートヴェンを弾いていると思うと身が引き締まる思いがする。

何より嬉しい!


夜は手のマッサージが欠かせない。

今日も頑張ってくれてありがとう。

神様、今日も手を守って下さりありがとうございます。

また明日も弾けるようにしてください。




アルフレート・ブレンデル ベートーヴェン ピアノソナタ №20

2020年12月5日土曜日

ピアノの調律をした。

 29年間してあげられなかったピアノの調律をした。

音がとても下がっており、タッチも重い。

私は薬の副作用からくる手の震えがあるのに加え、経年の手の痛みのため、

それに寄り添ってくれるようにタッチを軽くしてもらった。

調律師さんてすごいなあ

どうもありがとうございます。

今までの悩みがだいぶ解消した。

よみがえったピアノ!こんなにも違うとは。


まるで清流をくぐりぬけてきたかのように瑞々しい音色がした。

心躍るようだ。


2020年4月2日木曜日

モダンタイムス

ブログは久しぶりになります。

皆様はご無事でしょうか?

私は昨年の12月に引越しをして以来、完全に体調を崩していました。

ひどく疲れるのです。



社会風刺を利かせたチャールズ・チャップリンのサイレント映画「モダンタイムス」を観ました。

チャップリンの人間愛がにじみ出た笑いが、こんなご時世には見たくなります。

それにしてもチャップリンのあのおかしな動きは実にチャーミングだと思います。

ああ、マイケルジャクソンのはしりのようなダンスもありました。

そしてチャップリンの生の歌声!



美しい美しい「Smile」が流れて、ポーレット・ゴダードと二人で長い道を歩いていくラストシーンは感動的で心に残りました。






Smile歌詞:和訳
Smileの素敵な日本語訳を書いている方がいらっしゃったので、リンクを貼らせていただきますね。

2019年3月3日日曜日

弾けるだろうか

昨年の3月頃からピアノが弾けなくなってしまった。
正確には、ほとんど弾けないだが・・・
手がぎゅうっとこわばって、指が鍵盤に触れるだけで痛いのだ。

リウマチかしらと心配して検査をしたが、幸い陰性だった。
「経年による油切れですよ」とDr.は言っていた。
何の手当てもしないということは、治る見込みがない病ということか。
もうピアノは無理なのだろうか。

少しでも効果があってくれればいいなと願って、主人が調べてくれた方法は
豆乳を一日コップ半分飲むというもの。
(女性ホルモンの不足を補う大豆イソフラボンを摂取する)
6月から初めて10月には
こわばりと痛みがほとんど消えた。
でも悲しいかなピアノを弾ける段階ではない。

小さな小さな曲をポロンと撫でてみる。。。
ピアノもなんだか悲しい音で答える。

明日という希望の日があるではないですか?


明日のことを 思いわずらうな   マタイ6の34


メンデルスゾーン
無言歌op.38no6
「デュエット」
ピアノ アリシア・デ・ラローチャ

ジンジャーバターケーキ&ヨークシャーティー

先日、10年振りにケーキが焼けた。
病気で長年家事ができずにいたのだ。
そこへ、パストラーレのお客様が、購入されたエインズレイのトリオに
ジンジャーバターケーキとヨークシャーティーを盛った、素敵な写真を送ってくださって
それを見るなりこれはぜひとも味わってみなければ!!
と、がぜんケーキを焼く気が湧いてきたのだ。
ネットでいろいろ調べたのだが、ジンジャーバターケーキの作り方は種類が多くて
さて、どれが本物の英国式なのだろうかと迷う。
そこで昔、散々作ったパウンドケーキを参考にすることにして、
砂糖をきび砂糖にし、生姜の砂糖漬けはなかったので、生姜を刻み砂糖で煮たものを代わりにした。
それとフレッシュの生姜をおろしたものをたっぷり作った。
生姜の風味豊かなしっとりとしたケーキが焼きあがった。
生姜の砂糖煮はもっと大きな固まりにすればよかった。
イギリス人にこよなく愛されている紅茶のひとつヨークシャーティーは、くせの少ないやさしい味、ミルクとよく合う。
愉しいお茶の時間をプレゼントしていただき、お客様に感謝!感謝!


2018年12月13日木曜日

銀座の名店ピルゼンの思い出

昔、銀座にピルゼンというビールのお店があって、そのお店の雰囲気とおいしいビール、
珍しいロシアの料理を目当てに通うファンが多かったそうだ。
私の父もその一人でよく通っていたらしい。
お店にはロシア人のピアノ弾きがいて、父が結婚して、
母を連れて行った時には結婚行進曲を弾いて祝福してくれたそうだ。
私もかなり小さい時分から連れて行かれたと思う。
うろ覚えで間違っているかもしれないがお店の前に来ると大きなビールのタルがおいてあって
「ああ、またこのお店に来たんだ」と思ったものだ。
ビールは飲めないので、ピロシキやボルシチなど食べさせてもらっていたのだろうか。
ある時ピアノ弾きのおじさんが私においでおいでをするのでピアノのところに行くと、
この曲知っている?というのでうなづくと、私は大勢のお客様の前で大きな声で歌った。
たぶん3~4歳あるいは5歳くらいの子が知っている歌といえばちょうちょうかチューリッ
プかなと思ったおじさんはその曲を私にリクエストした。
とにかく私はちょうちょうかチューリップを一生懸命歌って拍手喝采というお話だ。
20歳の頃に父と行った時にはその方はもう亡くなられていた。
冬、このお店に来る人がこのお店を本当に愛しているんだと父がポツリと言った。
老朽化のため、2001年9月20日 惜しまれつつ閉店した。 


子供の頃TVで「野ばら」という映画を観てひどく感動して涙が止まらなかった
そのとき、たぶんシューベルトのアヴェ・マリアが流れていたのだが
女性ソロは誰がうたっていたのだろうか。天上から響いてくる祈りのような清らかで美しい声だった。

こちらはマリア・カラスでお聴きください。



2018年3月10日土曜日

春が連れてきてくれたもの クレメンティ ソナチネ 一番 op36 No.1

春が来たら一番初めにやりたいこと・・・
ピアノを弾くこと
昨年は誕生日に母にせっかくピアノの椅子を買ってもらったのに、弾けたのは数回だけだった。
外出は病院へ行く時だけで、それも車の椅子をフラットにして寝た姿勢でなければ行けなかったのが
ここ最近は行き帰り各30分の道のりを椅子を起こして通う事ができるようになった。 神様感謝いたします。
病院にアップライトのピアノが置いてある
「今度弾いてみようかしら?他の患者さんの迷惑にならないように優しい可愛い曲を・・・」
こんな前向きな気持ちを春が連れてきてくれたのが私はとてもうれしいのです。



クレメンティ ソナチネ 一番 op36 No.1
Pianist Diane Hidy

2018年2月24日土曜日

北の音人様 ペーター・シュライアー 歌の翼に

音人さん 大丈夫ですか。
夕べ知って驚き、そんな中で私の為にコメントを書いてくださった。
書くのはさぞや大変だったでしょうと・・・
私は、胸が痛くなって布団を被ってしまいました。
目に見ることはできませんが、
一緒にいて下さり、深い淵を歩いていても、時が来れば
必ず広い所へ連れ出してくださる事のできるお方に
音人さんをお委ねします。
私は、陰ながら心からお祈りさせていただきます。
返答は不要です。

ペーター・シュライアー  歌の翼に